こんにちは。AIを使って業務効率アップに挑戦しているminatoです。
最近はAIで画像や音楽を生成してみたりして、「これは効率的に収益化できちゃうのでは?」とワクワクしていました。
ただ……。そのワクワクは見事に打ち砕かれました。
理由は「YouTubeにLo-fi動画をアップすれば、簡単にチャンネル登録数が増える」
というX(旧Twitter)の投稿を真に受けて大失敗したから、です。
sunoを使えばうまくいくと思ったんだけどな…
僕の“AIまみれの副業奮闘記”を、4つのステップに分けてお話ししてみようと思います。
1.なんでAIで音楽生成?

「AI × 音楽 × YouTube」という甘い誘惑
みなさんは「YouTubeチャンネルを開設して稼ぐ」という話、聞いたことありませんか?
僕は副業に燃える会社員として、いろいろな情報を常にチェックしています。AIに関する情報は本当に流れが早い。
そんな中で見かけたのが、「Lo-fi動画をYouTubeにアップすると、びっくりするほど簡単にチャンネル登録者が増えます!」という投稿でした。
Lo-fiといえば、ゆったりしたビートとチルな雰囲気が魅力の音楽ジャンル。
BGMとして人気が高く、勉強や作業のときに流す人も多いので、確かに需要はありそうです。
しかも「Lo-fi音源はAIでもサクサク作れる」らしい。ならば、ということで飛びついたわけです。
友人の会社に貢献したい! でも時間はない!
そもそも僕の本業は別にあるんですが、友人が経営する会社を手伝ってます。
そちらでの業務効率化を図るためにAI活用をいろいろ模索中。
「画像生成AIでSNSの素材を作ったら時短になるんじゃない?」とか、
「AIにブログ記事を書かせたら効率いいんじゃない?」
と、試してみると実際に成果が出ることも多いんですね。
一方で、副業の時間ってどうしても限られています。
僕も本業が終わったあとや、貴重な休日を使って「何か面白いことを仕込めないか?」と頭をひねっていたところでした。
だからこそ、
「AIが勝手に音楽を作ってくれて、YouTubeにアップしただけでチャンネル登録も増える」
なんて話を見かけたら……そりゃもう、試したくなっちゃうじゃないですか。
2.どうやらAIを使えば簡単に作れるらしい

「Suno」に課金して音楽生成してみた
まず僕がやったのは、AI音楽生成サイト「Suno」に課金すること。
無料プランもあるんですが、どうせやるなら曲数制限の少ない有料プランでガンガン作ったほうがいいだろう、と安易に決めました。(赤字スタート…)
サイトにログインして、Lo-fi系のジャンルを指定すると、AIが候補曲をいくつも出してくれます。
「この曲、チルな雰囲気がいいかも」「こっちはもう少しビート強めかな?」などと試行錯誤しながら作業を進めます。
最初は楽しくてテンションが上がるんですが、気づけば朝方まで曲を聴き込んでいたりして、平日は本業の仕事後にヘロヘロになりながら作業を続けていました。
動画編集ソフトで3日かけて1本の長尺BGMを作成
Lo-fi音源はそのまま1曲ずつ出すより、1時間くらいの“作業用BGM”に仕立てるのが定番ですよね。
僕も「1本の動画にまとめたほうが、長く聴いてもらいやすいだろう」と考え、動画編集ソフトにAIが作った複数の曲をぶち込んでいました。
曲同士の継ぎ目を自然にするために、ボリュームやエフェクトを微調整。さらに、多少のリバーブを足して雰囲気を統一するなど、それなりにこだわってしまうんです。
結果として、1本の動画を仕上げるのにかかった所用時間は3日。
たったの3日で!?と思うかもしれませんが、副業会社員にとっての3日というのは、かなり重いです……。
「なんとか週末に動画を完成させてアップしよう」と頑張ったら、睡眠時間が足りなくなり、目がしょぼしょぼする状態。
しかも、それを3本分やりました。合計で9日分、ほぼ寝る間を削って作ったようなものです。
サムネイルは「Midjourney」で生成
ちなみに、せっかくYouTubeにアップするならサムネイルもAIで作ろうと思い、画像生成AIの「Midjourney」にも手を出しました。
プロンプトを入力して、「Lo-fi」「チルな雰囲気」「カフェにいるヘッドホン少女」みたいなワードを組み合わせて、何度も画像を生成。
詳しくはまた別記事にしますが、そんなこんなで、3本のLo-fi作業用BGMをなんとか完成させ、YouTubeにアップロードしました。
- 1本あたり約1時間の長尺BGM×3本。
- 作成コストはそれぞれ3日ずつ、合計9日間。
本業を抱える副業サラリーマンにはかなりのハードワークでしたが、「ここまで頑張ったんだから成果が出るはず!」という期待を込めて、YouTubeに公開。
やっと肩の荷が下りたような気分でした。
3.素人がAIで音楽生成したリアルな結果
sunoで稼いだ再生回数
sunoを使って3日もかけて生成した動画。不思議なことに、ちょっと愛着が湧いています。
アップロード直後から何回も再生回数をチェックしてみたんですが…
あれ?おかしいな。なかなか伸びません。
最終的に一番再生数が多かった動画は、かろうじて「100回」を超えました。
sunoでこんなに時間をかけたのだから、万バズするはずだったのに…?
なんと、ほかの動画は50回前後、最後にアップした動画に至っては10回という見事なまでの撃沈でした。
「こんなに手間かけて、たった10回……?」と思うと、正直目頭が熱くなります(笑)
Xの情報を鵜呑みにした僕がバカでした
ここで冷静になって考えたら、AIの音楽生成がそんなに簡単なわけもないんですよね。
Lo-fi動画で有名なチャンネルって一見シンプルに見えても、ものすごく丁寧にブランディングしていたり、ライブ配信を常時行ってコミュニティをつくったりしてます。
マーケティング戦略がきっちりしているんですよね。
「AIで曲作りました! はい終わり!」では絶対に勝てない世界。
僕はX(旧Twitter)の記事をそのまんま信じて、「SunoとMidjourneyを使えば誰でもLo-fiでバズる!」と飛びついただけだったんです。
そりゃあ、再生回数が伸びないのも当たり前ですね、今ならわかりますよ今なら……。
4.AIで音楽生成をしてみて学んだこと

1:素人でも簡単に収益化!はウソ
今回、「Suno」や「Midjourney」をフル活用して痛感したのは、AIはあくまでも“強力なツール”であって、“すべてを自動でやってくれる魔法”じゃないということです。
素人が簡単に収益化できます!みたいな情報は多いけれど、そんなわけないんですよね。
確かに僕みたいな素人でも音楽や画像をそれなりに作れました。
だけど、YouTubeの運用はまた別の話。どうやってリスナーを巻き込むのか?という部分は人間が頑張らないといけません。
音楽生成を検討している方、どうか冷静に。
2:AI情報を見極める力
XやSNSで流れている「AIだけで簡単に稼げる」「誰でもすぐにバズる」といった情報は、今ではかなり多いです。
成功例があること自体は否定しませんが、そこには必ず“背景”や“前提条件”があります。
AIは初心者だとしても、音楽のセンスがあるとか動画編集ができるとか、巷でいう「初心者」ってかなり曖昧なんですよね。
僕はその点をちゃんと調べずに信じてしまい、時間も労力もお金も突っ込んでしまった。
勢いで飛びつく前に、「自分の得意分野やリソースと合っているか?」をしっかり考えることをおすすめします。
3:副業は“継続可能な方法”を選ぶべし
今回のsunoを使った音楽生成は、正直言ってコスパが悪かったです。
1本仕上げるのに3日、合計3本で9日かかるというのは、本業を持ちながらやるにはあまりに大きな負担。
さらに再生数が伸びないとなると、モチベーションが一気に下がってしまいました。
結局、「自分の強みを生かせるか?」「短時間でも成果に結びつきやすいか?」を見極めることが大事だとわかりました。
僕の場合、画像生成やSNS運用のほうが多少経験があり、短い時間でも成果を出せる余地がある。冷静な目、大事ですね(涙)
sunoの音楽生成は簡単でした
Lo-fi動画制作に挑戦してみて感じたのは「音楽生成だけなら簡単」でした。
確かに素人でもつくれてしまう。今までプロがやっていたことを、こんな手軽にAIでできちゃうのは画期的です。
ただ、それで収益化できるとか、ビジネスに使えるとかは別物というのが真実。
ネットには「AIだけで超簡単!」みたいな情報が飛び交っていますが、「AIの情報を流すことで稼いでいる人」も存在します。
僕らの貴重な時間を、そうやって無駄にしちゃうのはキツイなあとも感じました。
とはいえ、まだまだAIの失敗談があるのでそれはブログにしようと思いますが(笑)これからAIを使ってビジネスをしたい方は参考になれば。
sunoを使った音楽生成は簡単だけれども、YouTubeでチャンネル登録者が簡単に増えるわけではなかった。
そんな当たり前の話でした。
もう少し夢がある成果報告ができるよう、引き続き挑戦していきます!