Genspark AIデザイナーを使いこなす方法|売れるデザインを作る5つの質問

誰でも、プロ並みのデザインが、ほんの数秒で。

ジェンスパークのAIデザイナーの登場は、まさに革命です。

こんなのが一瞬で出来ちゃう時代になりました。

でも、その手軽さこそが、デメリットになっちゃうかもしれない…というのが今日の話。

「おお、なんか、いい感じのデザインができた!」

そう思ってリリースしたバナーが、まったくクリックされない…

見た目は良い。でも、なぜか売上につながらない。

これ、AIデザインツールを使い始めた人が、必ずと言っていいほどハマる問題なんです。

ジェンスパークのAIデザイナー完全ガイドの記事も前回書いたので、合わせて読むと理解が深まると思います

目次

結論、AIで売れない原因はこれ。

なぜ、いきなりAIに「おしゃれなロゴを作って」とお願いしても売れないのか。

それは、AIがあなたのビジネスの「魂」を何も知らないからです。

AIは、あなたが何をしたいのか、何もわかってませんw

考えてるように見えて、AIは「なんとなく、それっぽいビジュアル」を作っているだけ。

あなたが与えた「言葉」を、ビビるほどの速度でビジュアルに変換してくれる能力は凄いです。

でも、言ってしまえばそれしかやってくれません。

だから、与える「言葉(プロンプト)」が足りていなければ、出来上がるデザインもチグハグになってしまう。

結果として、思うように売れないのです。

そう考えると、「AIによってデザイナー終了」みたいな煽りが、いかに無意味かわかりますね。

そんなわけないですから。

AIデザイナーの使い方5つのコツ【ワークシート付】

じゃあどうやって、ジェンスパークに指示を与えたら良いのか?

大丈夫です。

難しいマーケティング理論は、一切必要ありません!

コツとしては、AIデザイナーにちゃんとしたプロンプトを入力すること。そのための簡単な質問を用意しました。


【ブランドの核 ワークシート】

  1. 誰に?:(ここに、たった一人のターゲットの状況を書き出す)
  2. どんな価値?:(ここに、得られる最高の瞬間を一行で書き出す)
  3. どんなトーン?:(ここに、雰囲気・色・書体を言葉で書き出す)
  4. 証拠は?:(ここに、信頼の要素を箇条書きで書き出す)
  5. 行動は?:(ここに、具体的な次の一歩を書き出す)

ちょっと手間に感じるかもしれませんが、この手間をかけてあげるかどうかで、結果は大きく変わってきますよ…!

この質問に、あなた自身の言葉で答えることで、AIデザイナーの性能を100%引き出せるようになります。

ぜひ、一緒に考えてみてください!

質問1:このデザインは誰に届けたいですか?

コツは、たった1人を思い浮かべること。「30代の女性」では、AIは迷子になります。

AIに伝えるときは、「たった一人」に語りかけるようにしましょう。

なぜなら、万人受けを狙ったデザインは、誰の心にも刺さらないからです。

ターゲットを一人に絞り、その人の「状況」や「感情」まで想像することで、AIは具体的な構図や雰囲気を提案できるようになります。

たとえば、こんなふうに:

  • 朝7時、保育園に子供を送る前に、一杯だけ本当に美味しいドリップコーヒーを、自分のために淹れたいと思っている忙しいワーキングマザー
  • 在宅勤務で疲れた夕方、ほんの10分間だけ「自分のための時間」を大切にしたい30代男性

このように具体化することで、AIは「忙しさ」「癒やし」「ご褒美」といったキーワードを元に、色や構図を最適化してくれます。

結果として、そのデザインは「その人」に突き刺さり、行動につながる確率が高くなるのです。

1人の心に届く言葉が、100人を動かすデザインになります。

質問2:その人は、どんな「最高の瞬間」を手に入れますか?

「高品質なコーヒー豆です」

では、
お客さんの心は、1ミリも動きません。

なぜなら、どれだけ品質が良くても、それが自分の人生にどう影響するかがイメージできないからです。

あなたのサービスが提供するのは、モノではなく、「体験」です。

その体験が、どんな風に“心に残るか”を描いてあげましょう。

たとえば、こんなもの:

たった3分で、まるでプロが淹れたような手仕事の豊かな香りに包まれる。

機能ではなく、顧客が「どんな素晴らしいものが得られるか(ベネフィット)」を、一行で言い切る。

そうすれば、AIも「どう見せればその体験が伝わるか?」という視点で、ビジュアルを提案してくれます。

これが、心を動かすデザインの源泉になります。

質問3:その世界観を、どんな「雰囲気」で伝えたいですか?

AIに「おしゃれな感じで」と伝えても、AIは「どんなおしゃれですか?」と、困ってしまいます。

AIが絵を描けるように、具体的な言葉で、指示してあげましょう。

たとえば、以下のような「視覚・感情・構成」を言葉にした指示が効果的です。

たとえば、こんなもの:

  • インクが少し滲んだような「手書き風」のフォント。
  • 柔らかい「藍色」を基調にする。
  • 情報を詰め込まず、「余白」たっぷりの落ち着いたレイアウト。

他にもこんな表現が🔽

  • 元気でポップな印象 → 太めの丸ゴシック、ビビッドな黄色と赤
  • 高級感・信頼感 → セリフ体、ネイビーと金の組み合わせ
  • ナチュラルでやさしい → くすみカラー、手描きのアイコン、多めの余白

雰囲気=ビジュアルの“言語”です。

あいまいな言葉ではなく、視覚的な印象に落とし込んで伝えることで、AIも「世界観」をしっかり表現してくれるようになります。

「色」「フォント」「余白」「質感」など、ぜひ言語化してみてください。

質問4:その価値を裏付ける「証拠」は?

「〇〇ができる」は、誰でも言える。

でも、それが“本当”だと思ってもらうには、証拠が必要です。

といっても、別に大きな賞を取っているとか、有名企業との取引実績があるとか、そんな凄いものである必要はありません。

「誰でも持っている小さな証拠」でOKです。

たとえば、こんなもの:

  • お客様のレビュー
  • 購入者の写真
  • SNSでの反応
  • 販売実績
  • 使用前・使用後の比較

もっと言うと🔽

  • お客様満足度レビュー★4.6
  • ECサイトでの再来店率62%
  • 創業10年の焙煎士が監修

「初めて出会うブランド」だからこそ、こうした小さな証拠が大きな安心感になります。

あなたのビジネスにも、誰かが「それ、信じていいの?」と不安になった時に出せる証拠があるはずです。

ぜひ棚卸ししてみてください。

質問5:そして、相手に「どんな行動」をとってほしいですか?

見た目がどれだけ魅力的でも、「次に何をすればいいのか」が明確でなければ、人は動きません。

今すぐできる、小さな「一歩目」を言葉にしましょう。

たとえば、こんなもの:

  • Webサイトから1分で予約できる
  • 今週末限定の試飲会に参加する
  • 公式LINEでクーポンを受け取る
  • まずは無料サンプルを取り寄せてみる

このような行動は、思わずクリックしたくなる「きっかけ」になります。

ゴールが曖昧なままでは、せっかくのデザインも意味を持ちません。

だからこそ、「次にどうすればいいか?」を、はっきり伝えてください。

ワークシート形式でまとめるのがデザイン成功のコツ

最後にもう一度おさらいしてみましょう。

  • 誰に届けたい?
  • どんな感情を届けたい?
  • どんなキーワードを連想させたい?
  • 競合とどう違う?
  • 次のアクションは何?

この5つさえ言語化できていれば、AIデザイナーは爆発的に使いやすくなります。

感情を“伝わるデザイン”に変えるのがAIデザイナーの仕事

AIデザインは「人間の感情」を、ロゴやビジュアルに翻訳する作業です。

逆に言えば、「感情」が決まっていないと、どんなにAIが優秀でも伝わりません。

なんか綺麗だけど、誰の心にも届かないデザインになってしまうんです。

あなたが届けたい世界観・感情・印象。

それを言語化することが、AIデザインの第一歩になります。

「感情と言葉」さえ渡せば、あとはAIがビジュアルにしてくれる。

感情を明確にすると、AIが“意図あるデザイン”を返してくれる

AIに感情を伝えるとは、つまり「どう感じてほしいか」を明確にするということ。

あなたのサービスが与えたい感情は、どんなものですか?

たとえば:

  • 安心感
  • ワクワク
  • 信頼
  • 高級感
  • ぬくもり
  • 清潔感

このような感情をもとに、「どんなトーンや雰囲気がふさわしいか?」をAIに伝えると、デザインの質が格段に上がります。

感情→ビジュアルの翻訳例

感情を翻訳するヒントとして、以下のような対応関係を意識してみてください:

  • 安心感: 柔らかい曲線、淡い色、余白多めのレイアウト
  • 高級感: ダークトーン、シャープなフォント、ミニマル構成
  • 信頼感: 青系の配色、整然としたグリッド
  • 親しみやすさ: 手書き風のフォント、暖色系、丸みのあるボタン

ありがちな失敗:「おしゃれにして」では伝わらない

AIに「おしゃれな感じで」とだけ伝えてしまうと、AIは困ってしまいます。

「どんなおしゃれ?」
「誰にとって?」

が抜けていると、AIは曖昧なデザインしか返せません。

「あなたが届けたい感情」こそが、AIデザイナーへの最重要インプットなのです。

GensparkのAIデザイナーで使ってみたプロンプト

さあ、完成した最強の言葉の核を、GensparkのAIデザイナーに渡す時が来ました。

Gensparkなら、Poster(ポスター)/Flyer(チラシ)/Card(カード)などへ、一貫性を保ったまま展開してくれます。

たとえば、こんなプロンプトを打ち込んでみました。

以下のプロンプトをコピーして、あなたの「ブランドの核」を当てはめてみてください。

▶プロンプト例

以下の“ブランド核”を尊重して、素材一式を作成。
核:ターゲット=朝7時に時短で淹れたい人。便益=3分で手仕事の香り。トーン=手書き風、藍色、余白広め。証拠=レビュー★4.6、再来店62%。行動=今週末の試飲会を予約。
出力:Webヘッダー1600×600、SNS用OG1200×630、A4チラシ、ショップカード。
すべて同一の世界観で。

ガチャガチャしてない世界観にしたかったので、まずまずの出力です。

ここまでフォントいじれるってヤバくないですか…

「リッチな仕上がりにして」というプロンプトを追加したのがこちら

お気づきですか?文字フォントの崩れや違和感が劇的に減ってきていることを…

AIは、一度で完璧なものを出すとは限りません。

もしイメージと違えば、「もっと藍色を深くして」「手書き風のニュアンスを、もう少し強調して」というように、言葉で対話しながら微調整していきましょう。

このプロセスこそが、あなたのブランド価値を確実に高めてくれるはずです!

AIデザイナーは言葉が命

もう一度、言います。

見た目先行のAIデザインは危険です。

あくまで「言葉」が、あなたのブランドの芯になります。

「ビジュアル」は、その芯の力を、何倍にも何十倍にもしてくれる役割にすぎません。

一瞬は綺麗に見えるかもしれませんが、誰の記憶にも残らず消えていきます(泣)

なんか色々めんどくさくね?

「AIでパッと作れるかと思ったらワークシートって…」

みたいに、すこし面倒に感じるかもしれません。

でも間違いなく、言葉があったほうがデザインも事業もうまくいきます。

「なんとなく」やり続けて、めちゃくちゃ失敗してきたから言える…

ぜひ、ジェンスパークのAIデザイナーを使いこなしていきましょう!

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